こうきのブログ

アイドルについての雑感など。

[映画]『式日』を観た。(ネタバレあり)

概要は『このうえない淋しさを抱えた男女の出会いから"その日"までの1ヶ月間の物語を、詩的かつ斬新な映像で綴った異色の作品』とある。式日とは『儀式を執り行う日を古い言葉で』表したもの。

衣装・美術(廃ビル内のね)はまた再見したいと思ったもので演劇的要素を強く感じる。
ジブリ資本。劇中歌は川井憲次作・編曲でその箇所は衝撃を受けた。
全体的にやりたいことやってるノリがあっていいなあ。
藤谷文子は演技をがんばっていた(うまいかどうかについては自分は判断できる基準を持っていない)。大竹しのぶももちろん。
工場萌え、廃側道萌え。レトロ電飾看板はグッとくる。不思議な時間感覚。
父親らしき写真で埋め尽くされる画はさすがにビビった。一種のお化け屋敷感。
原作も藤谷文子だったのかが庵野秀明私小説・セラピー話色が強かった。
原作の色をどの程度残す予定だったのかは不明。
90年代末のエヴァの空気は濃厚。
エンディング曲にCocco「Raining」はズルい。名曲なのでこれだけで泣きそうになる。
ストーリーは不明箇所あり・ご都合主義で締め。
逃避→混融→正対ならぬ三角対→回復?な感じ。
宇部の街が舞台、ということでモーヲタ的には妄想で道重さゆみを歩かせてみたりして33日目以降を「補完」してみるのも楽しいかもしれない。

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